「ホテルが性的人身売買を黙認」、被害女性が大手6チェーンを提訴 米
(CNN) 数年前に性的人身売買の被害に遭った際、現場となったホテルが犯行を黙認したとして、匿名の女性が9日、6つの大手ホテルチェーンを相手取り、オレゴン州ポートランドの連邦地裁に訴えを起こした。
訴状によると、原告の女性は22歳だった2012年から13年にかけ、オレゴン、ワシントン両州で繰り返し、金銭のやり取りを伴う強姦や暴行、精神的虐待、拘禁などの被害を受けた。
ホテル側は館内で明らかな性的人身売買が行われているのを知りながら、宿泊代金の利益を得るために黙認していたとされる。
訴えられているのはヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス、ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツ、マリオット・インターナショナルなど大手6社。
これに対してヒルトンは、犯行があったとされるホテル自体は独立で経営、運営されていると説明。そのうえで、同社全体として「あらゆる形の人身売買を非難する」との声明を出した。さらにフランチャイズを含む系列の全ホテルに対して、人身売買の兆候を見つけ、通報するための研修を実施するよう指示した。
ウィンダムも同様に、人身売買を非難する声明を発表した。