宿題で「奴隷の値段」を質問、小学校教師が休職処分に 米ミズーリ州

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米小学校教師が、生徒への宿題で「奴隷」の値段を答えさせていたことが分かった/KMOV

米小学校教師が、生徒への宿題で「奴隷」の値段を答えさせていたことが分かった/KMOV

(CNN) 米ミズーリ州の小学校教師が、5年生向けの社会科の宿題としてプランテーションで働く奴隷の値段を答えさせていたことが11日までに分かった。保護者が問題視したことで学区が調査に乗り出し、当該の教師は休職処分となった。

宿題の内容は、プランテーションを経営する状況を生徒に想定させ、必要な物品をいくらで購入するかを問うというもの。取り上げられた12の品目のうちの1つに奴隷が含まれていた。

奴隷の項目の質問文には「あなたはプランテーションもしくは農場の所有者で、より多くの働き手を必要としています。そこで奴隷貿易に参加して奴隷を手に入れ、農場で働いてもらうことにしました。取引の対象は奴隷です」と記されている。

続けて「奴隷1人あたりの値段を決めなさい」との設問があり、答えを記入するための下線が示される。以下「これらはかなりの価値が見込めます」「どんなものでも取引の対象にできます」といった文言も並ぶ。

このほかの質問では、一定の単位の穀物や木材、牛乳といった品目の値段を答えさせる。宿題の最後には、自由市場経済について考えさせたり、上記の取引の結果裕福になれたと思うかどうかを答えさせたりする問題も出されている。

この小学校の校長は保護者あての9日付の書簡の中で、5年生の社会科のカリキュラムについて説明。物品の所有と需要、獲得に関する事柄を学び、それらが米国への初期の入植にどう影響したかを学習していると述べた。そのうえで今回の宿題は、プランテーション経営者がどのように物品や奴隷を取引していたかを生徒に考察させるものだったとした。

ただ内容については「文化的な配慮に欠けていた」との見解を示し、出題した教師も「非常に後悔」していると明かした。

当該の学区はCNNに対し、この教師が休職中であることを確認。10日には学区の責任者が宿題について謝罪した。

前出の校長は、同校の教師と職員の全員を対象に「文化的偏見」についての研修を実施する方針を明らかにしている。

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