9歳少年を殺人未遂で訴追、5歳の妹をナイフで刺す 米
(CNN) 米フロリダ州の警察は29日までに、9歳の少年を殺人未遂で訴追したと明らかにした。5歳の妹をナイフで刺した疑いがあるという。
マリオン郡の裁判所に28日初出廷した少年に対し、裁判官は精神鑑定を受けるよう命じた。CNN系列局WESHの映像にその様子が映っている。
少年には公選の弁護人がつき、安全な状況で勾留されている。次の出廷は来月5日の予定。本人の年齢を理由に、CNNは少年の実名を明記しない。
供述書によると少年の母親は27日、10分ほど家を空けて郵便物を確かめたり菓子を買いに行ったりしていた。家に戻ったところ、少年が自室で妹に刃物を突き立てているのを見たという。
母親は、少年が「死ね、死ね」と口にしていたと証言。少年の手から刃物を奪った母親は急いで妹をバスルームへ運んだ。少年は家を飛び出していった。
警察が現場に駆けつけてから間もなく、少年は敷地内で見つかり拘束された。
捜査に当たった警官は、この家の廊下で大きめのキッチンナイフを発見したと供述。刃の部分に血が付いていたほか、部屋の中から廊下に至るまで血の痕が続いていたという。
少年は警察に対し、母親が外出した後で台所に行き、ナイフを手に取って背中に隠しながら妹に近づいたと説明。妹が床にある何かを見せようとしてかがんだところ、少年はその首の後ろをつかみ、ナイフで妹を刺し始めた。
警官から自分の妹を刺した理由を問われた少年は、妹を殺したいという思いが「2日前から頭の中に入り込み」、追い出そうとしたができなかったと話した。妹は複数の箇所を刺され、病院に空中搬送された。当局は現在の容体を明らかにしていない。