サンダース議員、大票田の2州で大幅リード CNN調査
(CNN) 今年11月の米大統領選へ向けた民主党の候補者選びで指名獲得に必要な代議員数を多く抱えるテキサス、カリフォルニア両州でバーニー・サンダース上院議員の支持率が他候補を大幅に上回っていることが最新世論調査で29日までにわかった。
両州での調査はCNNが世論調査企業SSRSに委託した。代議員数が合わせて600人以上となる両州の予備選は、各州の予備選が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」に実施される。党の指名候補を確保するには代議員1991人が必要。
調査結果によると、テキサス州でのサンダース議員の支持率は29%。ジョー・バイデン前副大統領は20%、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は18%、エリザベス・ウォーレン上院議員は15%だった。他の候補は2桁台に達しなかった。
同州で昨年12月に実施したCNN調査と比べ、サンダース氏は14ポイント、ブルームバーグ氏は13ポイント伸びた。一方、バイデン氏は15ポイント減った。
カリフォルニア州でのサンダース氏の支持率は35%。ウォーレン氏が14%、バイデン氏13%にブルームバーグ氏の12%が続いた。12月の調査以降、サンダース氏は15ポイント上積みし、バイデン氏は8ポイント下落し、ブルームバーグ氏は7ポイント上昇した。
大票田となっている両州で候補者1人が決定的な勝利を収めた場合、接戦模様との指摘もあった民主党の候補者選びの様相が豹変(ひょうへん)する可能性もある。
若年層やリベラル層に根強い人気があるサンダース氏はこれまでの党員集会や予備選でも優勢な戦いを進めている。カリフォルニア、テキサス両州では中南米系の住民の強い共感も得ている。
世論調査は2月22~26日にカリフォルニア州とテキサス州でそれぞれ成人1197人、1200人を無作為に抽出し、電話で実施した。誤差はカリフォルニア州でプラスマイナス3.3ポイント、民主党予備選の投票予定者488人に限れば同5.2ポイント、テキサス州では同3.4ポイント、民主党予備選投票予定者387人に限れば同6.0ポイントだった。