黒人4人に3人以上、トランプ氏嫌う 米最新調査
(CNN) アフリカ系(黒人)米国人の4人に3人以上がトランプ米大統領を「ほとんどもしくは非常に」好ましくない指導者として否定していることが米公共宗教研究所(PRRI)の調査で26日わかった。
非常に好ましくないとした比率は56%だった。昨年実施した調査ではトランプ氏に対する評価などを探った。分析結果として、黒人はトランプ氏に反対する立場で顕著に団結していると結論付けた。
否定的な見方を示した比率が最も低かったのは8月の72%で、最高は12月の約83%だった。
今回の調査結果によると、民主党支持者としたのは55%で、無党派層が31%、共和党支持は10%だった。
党派別に見た場合、民主党支持者でトランプ氏に好意的でない比率は10人のうち約9人。無党派層では4人のうちの3人、黒人の共和党支持者では36%だった。
2016年の米大統領選ではトランプ氏が獲得した黒人の支持票は全体のうちの8%のみの極めて低調な水準だった。ただ、今年の大統領選では数字が改善する可能性もある。
ティム・スコット上院議員は先週、トランプ氏は今年、黒人の投票総数のうち12%を得るだろうとも予測した。同議員は共和党で唯一の黒人の上院議員。
この予想が実現した場合、大統領選の共和党指名候補が獲得した黒人の支持票としては過去40年間で最高の数字に匹敵することになる。
再選を狙うトランプ氏陣営は26日、黒人の支持基盤の拡大を図るため黒人人口が多い都市に15の現場事務所を開設すると発表した。