米国の感染者3.2万人超、NY州では最高8割の住民に感染の可能性
(CNN) 米国で新型コロナウイルスのために死亡した患者が22日までに少なくとも400人に上り、症例数は3万2000例を超えた。
このうちほぼ半数の1万5168例をニューヨーク州内の感染者が占める。同州のクオモ知事は22日、今回のパンデミックを通じて州の住民の推定40~80%が新型コロナウイルスに感染する可能性があるとの見通しを明らかにした。
「我々は感染の拡大を遅らせるために全力を尽くしているが、これは拡散するだろう。それほど感染力は強い」とクオモ知事は述べ、高齢者や基礎疾患を持つ患者でない限り、ほとんどの人は克服すると言い添えた。
救急医療に詳しい米ジョージワシントン大学のジェームズ・フィリップス氏の見方も、クオモ知事の予想と一致する。
米国でこれまでに確認された症例は3万2149例になり、感染拡大を防ぐため、これまでに8州の知事が外出禁止令を出している。
オハイオ州のデワイン知事は22日に州全域を対象とする外出禁止令を出し、不要不急の活動を除いて自宅から外出しないよう指示した。外出禁止令は23日午後11時59分から少なくとも4月6日までとし、その時点で改めて検討する。
「不可欠」とみなされた業種は営業の継続が認められ、飲食店は持ち帰り用に限って営業できる。
続いてルイジアナ州のエドワーズ知事とデラウェア州のカーニー知事も22日に外出禁止令を発表した。
これに先立ちカリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、コネティカット、ニュージャージーの各州が同様の命令を出しており、食料品店や薬局、医療機関などの例外を除いて不要不急の外出をしないよう促している。