米国の死者、1日で最多の200人超 急増止まらず
(CNN) 米国で25日、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)のために200人以上が死亡した。同国内で報告された1日の死者としてはこれまでで最も多かった。
これで1月下旬に米国で流行が発生して以来の死者は、合計で928人になった。22日午前の326人から、わずか数日で急増した形だ。米国が次の流行の中心地になる事態も危惧されている。
25日に報告された死者は223人と、1日の人数としては最も多かった。24日は164人だった。検査を受ける人の数が増えれば、この数字は激増すると専門家は予想していた。
陽性反応が出た患者は全米で6万5000人を超えた。
感染者が増え続ける中で、州や自治体は対策を強化するために規定やルールを変更する対応を迫られている。テキサス州は、免許を申請中の医療機関や、過去3年の間に廃業した医療機関の営業を許可する方針を打ち出した。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、市内の刑務所で服役中だった受刑者のうち、一般の安全を脅かすことはないと判断した200人あまりについて釈放の時期を早め、25日夜までに釈放すると発表した。
ニューヨーク州では特に感染者が多く、ニューヨーク市を中心に3万例を超す症例が確認されている。クオモ州知事によると、陽性反応が出た患者のうち12%が入院し、そのうち3%が集中治療を受けている。
州と市は連邦政府に対し、医療用品の供給を増やすよう求めている。クオモ知事によると、州内の病院で十分な防具を確保できるのはあと2週間のみ。酸素吸入器やベッドなども必要とされている。