「ウイルスは週末も休まない」、ビーチ混雑に知事が警告 米加州
(CNN) 米カリフォルニア州で先週末、開放された一部のビーチに大勢の住民らが詰めかけたことを受け、ニューサム知事は27日、このような行動によって同州のロックダウン(都市封鎖)解除が遅れる恐れもあるとの警告を発した。
25~26日の週末、熱波に見舞われたカリフォルニア州では南部ベンチュラ郡、オレンジ郡のビーチが開放された。
ニューサム氏は同日の記者会見で、混雑したビーチの光景を「ここ何週間かの有意義な前進を今後数週間へつなげていくために、こういう場面があってはならないという一例だ」と批判。オレンジ郡のニューポート・ビーチで25日にみられた混雑を具体例として挙げた。
同州では3月から外出禁止令が出ている。ニューサム氏は会見で、一部の制限を安全に解除できる時期は数カ月先ではなく、数週間先まで近付いていると指摘。「非常に明るい見通しだ」としたうえで、この見通しは住民の行動や、その影響を受けて変化する科学データに基づいていると指摘。「ウイルスは週末も休まない」と強調した。
郡当局者らによると、ビーチを訪れた住民らの多くは他人との距離を置くソーシャル・ディスタンシングのルールなどを守っていたとされ、召喚あるいは逮捕された人も報告されていない。
ニューサム氏は、ロックダウンの影響で職を失ったり、子どもを抱えてストレスをため込んだりして、ひと息つこうとビーチを訪れる人々を突然つかまえるようなことはしたくないとコメント。そのうえで、ルールを守らず人命を危険にさらすような行動に対しては取り締まりを強化する可能性もあると述べた。