学校や飲食店の再開に向けたガイドライン草案、米CDCが起草
CDCの草案では、学校を再開する場合の対応について、クラスごとに毎日同じグループを維持して児童や生徒の入れ替えは避けるよう勧告。できれば座席は互いに1.8メートルほどの間隔をあけ、不要不急の集会や遠足は避けて、昼食は食堂でなく教室で食べることなどを提言している。
保育施設については、対策が必要だと州や自治体が判断した場合は閉鎖すべきとしながらも、医療従事者など必須の就労者の子どもについては営業を継続できるとした。
宗教施設に関しては、大規模な集まりは制限して、可能な場合は仮想礼拝や屋外礼拝を行うこととし、信仰の許す範囲で合唱や音楽アンサンブルの中止を検討するよう促している。
雇用主に対しては、基礎疾患のある人や高齢者など、新型コロナウイルスの重症化リスクが高い従業員を守るため、在宅勤務を奨励するなどの対策を促した。
レストランやバーが営業の再開を検討する場合は、客の数を制限するなどしてソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)に努めなければならないと規定。メニューや食器は使い捨てのものに切り替えて、レジには飛沫(ひまつ)感染防止用の仕切りを設け、サラダバーやビュッフェなどは避けるよう求めている。
公共交通機関に対しては、感染状況が異なる地域間のルート制限や、消毒、換気などの対策徹底を勧告した。