元警部が略奪現場で撃たれて死亡 米ミズーリ州
(CNN) 米ミズーリ州セントルイスの警察は2日、略奪現場に出動していた元警部が銃で撃たれ死亡したと発表した。
発表によると、デービッド・ドーンさん(77)は同日午前2時半ごろ、略奪被害を受けた質店の前の歩道上で死亡した。ドーンさんはこの店の警備を担当していた。
警察責任者が記者会見で語ったところによれば、同市内では1日夜から2日朝にかけて25人が拘束され、店舗など少なくとも55カ所で盗難が発生した。
ドーンさんは2007年まで同市の警察に勤務。人望が厚く、若手からも慕われていたという。
息子のブライアン・パウエルさんは地元テレビ局とのインタビューで、ドーンさんは暴力を振るう相手を許し、説得しようとしたはずだとコメント。「引き金を引いた人に言いたい。その行動をやめて、自分が抗議している本当の理由を理解してほしい。もっと前向きの方法でやろう。略奪などして回る必要はないはずだ」と訴えた。
トランプ大統領はツイッター上で、ドーンさんが「卑劣な略奪犯たち」に射殺されたと述べ、遺族らに「最大限の敬意」を払うと書き込んだ。