米国内の36州で新規感染者が増加 減少はわずか2州
(CNN) 米国内で新型コロナウイルス感染の新規感染者が減少している州はコネティカット、ロードアイランドの2州にとどまり、フロリダなど36州で若年層を中心に増加傾向が続いている。
感染拡大の新たな中心地となることが懸念されるフロリダ州では27日、新規感染者が過去最多の9585人を記録。28日も新たに8530人の感染が確認された。
同州のデサンティス知事はホワイトハウスと同様、単に検査件数が増加したにすぎないとの立場を示す。
しかし米疾病対策センター(CDC)のフリーデン元所長は28日、FOXニュースとのインタビューで「検査が増えたためではなく、感染者が実際に増えている。ウイルス感染は拡大している」と強調。今後は約1カ月遅れて死者が急増すると予想され、来月末までに少なくとも1万5000人が死亡する恐れがあると指摘した。
一方、ニューヨークなど12州では新規感染者数が横ばいとなっている。ニューヨークで28日に報告された死者は5人と、3月15日以降で最も少なかった。入院患者数は900人を切り、27日に実施された検査の陽性率は1%前後だった。
感染拡大を受けて、少なくとも12州が経済活動の再開プロセスを停止している。ワシントン州のインスレー知事は27日、一部の郡で予定していた全面的な制限解除を延期するとの方針を示した。
テキサス州やカリフォルニア州の一部ではバーの営業が禁止された。フロリダ州南部のマイアミデード郡は来月4日の独立記念日の連休にビーチを閉鎖すると発表した。