ピザのサラミでナチス想起のマーク、店員2人を解雇 米
(CNN) 米オハイオ州のピザ店で、トッピングのサラミをナチス・ドイツのシンボル、カギ十字を想起させる形に並べたとして、従業員2人が解雇された。
同州クリーブランド南郊に住むジェイソン・ラスカさんは6月27日、義母の家を訪ねた帰りにピザチェーン大手「リトルシーザーズ」の店舗に立ち寄り、サラミのピザをテイクアウトした。
帰宅して妻のミスティーさんとともに箱を開けると、サラミがカギ十字の逆向きの形に並べられていた。2人はしばらく絶句したという。
ジェイソンさんは午後10時の閉店前に店に電話をかけたが、話し中だった。ミスティーさんは怒りを込めて、ピザの写真をソーシャルメディアに投稿したという。
「こういう行為が憎悪の火を燃やし続ける。今私たちに必要なことは、まさにその正反対だ」と、ジェイソンさんは話す。
リトルシーザーの報道担当者が29日、CNNに語ったところによると、この店の従業員2人が非を認めてただちに解雇された。同担当者は「いかなる差別も容認しない」との方針を強調し、ジェイソンさんとも直接話し合ったと説明した。
ジェイソンさんは同社の対応を評価したうえで、元従業員らが「貴重な教訓」を得てくれたことを願うと語った。