乳児の顔に咳吐きかけた女性、学校区の職失う 行列で間隔詰められ立腹 米
(CNN) 米カリフォルニア州サンノゼで、行列に並んだ母子が適切な距離を保たなかったことに腹を立てた女性が乳児に咳(せき)を吐きかける事件があり、警察が捜査を続けている。
サンノゼのオークグローブ学校区はこのほど、咳をした女性について「当学校区の職員ではなくなった」と発表した。「子どもの安全を脅かすような職員の行為は容認しない」としている
女性職員が自発的に辞めたのか、解雇されたのかは現時点で分かっていない。
事件は6月12日に発生した。サンノゼ警察によると、フローズンヨーグルトを買い求める行列に並んでいた60代の白人女性が、自分の後ろに並んだ女性が連れているベビーカーの乳児の顔に向かって咳を吐きかける様子が、ビデオに映っていた。乳児の母親が適切な距離を保っていなかったという理由だった。
この事件について捜査していた警察は先月、「容疑者は相手の女性が適切な社会的距離を保っていなかったことに腹を立て、自分のマスクを外して乳児の顔に近づき、2、3回咳をした」と発表していた。
米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、他人との間に6フィート(約1.8メートル)以上の距離をあけるよう勧告している。
警察は先月の時点で、まだ逮捕状が出ておらず、拘束もされていないことから容疑者の氏名は公表せず、引き続き捜査を続けるとしていた。