トランプ米大統領、会見を突如打ち切り 誤情報のリツイート尋ねられ
(CNN) トランプ米大統領の側近はトランプ氏を再び新型コロナウイルスに集中させようとしているが、トランプ氏は依然として、政権の医療の専門家を批判したり新型コロナウイルスへの対応に疑問を投げかけたりするさまざまな人々から情報を得ていることがわかった。情報筋が明らかにした。
トランプ氏は新型コロナウイルスに関する日々の記者会見を再開し、ワクチンの進展や新型コロナウイルスに対する治療について喧伝(けんでん)している。
しかし、CNNの記者が、トランプ氏に対し、マスクの着用を軽視したりエイリアンのDNAを治療に利用したと示唆したりした医師を支持する発言をしたことについて質問すると、トランプ氏は会見を打ち切り、会場を後にした。
トランプ氏は1カ月以上ぶりに国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のファウチ所長と会話を交わしたが、トランプ氏が耳を傾けているのは引き続き、外部の支持者のほか、矛盾したアドバイスを送ったり、ときとして誤った情報を伝えたりする一部の政権内部の人物のようだ。
トランプ氏はファウチ所長との関係について「非常に良い」としたが、ファウチ所長に対する支持率が高いことに疑問を投げかけた。トランプ氏は、ファウチ所長の支持率が高いことに言及し、自身や政権についても高い支持率が得られるのではないかとしたが、支持率が低いのは自身の性格のせいではないかとも付け加えた。
トランプ氏は27日、ファウチ所長が米国を多くの点で誤った方向に導いたと主張する投稿をリツイートしていた。
トランプ氏はまた、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」に関する一連の動画をリツイートしたが、この動画は後にツイッターによってマスクの着用や未確認の薬物についての誤った情報が含まれているとして削除された。この医師は動画で「マスクの着用は必要ない」と発言していたほか、過去には治療にエイリアンのDNAを利用したなどと語ったこともあった。