米民主党の副大統領候補にハリス上院議員
(CNN) 米民主党の大統領候補指名が確定しているバイデン前副大統領(77)は11日、副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(55)を選んだことを明らかにした。
両氏は12日、東部デラウェア州で演説に臨む。
ハリス氏はジャマイカ出身の黒人の父と、インド出身の母を持つ移民2世の女性。米主要政党では女性で3人目、黒人女性としては初の副大統領候補となった。
バイデン氏はかねて、副大統領候補には女性を選ぶ方針を示していた。また自身の高齢が懸念されていることを意識し、新世代の民主党指導者との架け橋になると表明していた。
選考は極秘で進められ、バイデン氏は最終候補に残った人物らと対面または遠隔方式で個別に面談してきたという。ハリス氏はスーザン・ライス元大統領補佐官らとともに最有力候補の1人と目されていた。
ハリス氏はサンフランシスコ地方検事、カリフォルニア州司法長官を歴任した後、上院議員に当選。トランプ大統領が指名した閣僚候補に対する承認審議での鋭い質問が注目を集めた。
大統領選の民主党候補指名レースにも出馬し、討論会では人種問題をめぐるバイデン氏の姿勢を厳しく追及したが、撤退後は同氏を熱心に支持していた。
ハリス氏がこれまで取り組んできた司法制度改革や、人種間の医療格差、所得格差の是正というテーマは、米国がまさに今直面している課題と重なる部分が大きい。