トランプ氏、「必勝」のノースカロライナ州でも劣勢 米大統領選

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米国のトランプ大統領。再選のために落とせないノースカロライナ州で厳しい戦いを強いられている/Brian Blanco/Getty Images

米国のトランプ大統領。再選のために落とせないノースカロライナ州で厳しい戦いを強いられている/Brian Blanco/Getty Images

(CNN) 11月に行われる米大統領選の接戦州とみられているノースカロライナ州で、ドナルド・トランプ大統領が厳しい戦いとなっていることがわかった。CBSニュースとユーガブの世論調査で明らかになった。

投票する可能性の高い有権者の中で民主党からの指名を確実にしているジョー・バイデン前副大統領を支持する人の割合は48%とトランプ氏の44%を上回った。NBCニュースとマリスト大学が先ごろ発表した世論調査ではバイデン氏が7ポイントのリードだった。

はっきりさせておかなくてはならないのは、ノースカロライナ州での勝利なくして、トランプ氏が大統領選に勝利する道はほとんどないということだ。加えて、バイデン氏がノースカロライナ州で勝利すれば、上院で民主党が過半数を獲得する手助けとなる可能性がある。

ノースカロライナ州は典型的な接戦州で、共和党寄りとなっている。トランプ氏は前回の2016年の大統領選では4ポイントの差をつけて勝利した。

バラク・オバマ前大統領は2012年の大統領選では2ポイントの差で敗れている。オバマ氏は一般投票では4ポイント上回る得票を得ていた。実際のところ、過去40年間でノースカロライナ州で勝利した民主党候補は2008年のオバマ氏だけで、このときも0.3ポイント差の勝利だった。

もし、バイデン氏が現在の世論調査通りの結果を得られれば、1976年にジミー・カーター氏が11ポイントの差をつけて勝利して以来、民主党としては最良の結果となるかもしれない。

バイデン前副大統領。ノースカロライナのほか、フロリダやミシガンなどの州でも堅調だ/Spencer Platt/Getty Images
バイデン前副大統領。ノースカロライナのほか、フロリダやミシガンなどの州でも堅調だ/Spencer Platt/Getty Images

ノースカロライナ州で勝利せずに大統領選を勝った共和党員は1956年のドワイト・アイゼンハワー氏以来出ていない。

言い換えれば、バイデン氏は大統領選に勝利するためにノースカロライナ州で勝つ必要はないということだ。バイデン氏にとって最良の道である可能性が高いのは、五大湖周辺の接戦州を押さえることだろう。

バイデン氏はフロリダやミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンといった各州で堅調で、アリゾナ州でも良い戦いをしている。こうした州を合わせればノースカロライナ州を失っても約320人の選挙人を獲得できそうだ。

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