元米大統領選候補のH・ケイン氏、新型コロナで死去 74歳
ワシントン(CNN) 過去に米大統領選へ共和党から出馬した実業家のハーマン・ケイン氏が、新型コロナウイルスに感染し、死亡した。74歳だった。本人のツイッターから送られた訃報(ふほう)で明らかになった。
ケイン氏は今月初めに入院した。どこで新型コロナに感染したかは不明。
今年の大統領選では、現職のトランプ大統領の再選を支援する黒人政治団体「ブラック・ボイシズ・フォー・トランプ」の共同理事を務め、先月20日にオクラホマ州タルサで開かれた集会にも参加していた。
この集会ではトランプ氏のスタッフ少なくとも8人にウイルスの陽性反応が出ていた。トランプ陣営の広報担当者はCNNに対し、集会でケイン氏がトランプ氏と会うことはなかったと述べた。
ケイン氏はこの集会で、マスクをせず他の出席者と近距離で座る写真をツイッターに投稿している。今月初めにも、イベントでのマスク着用を義務化することに異論を唱える投稿を行っていた。
Here’s just a few of the #BlackVoicesForTrump at tonight’s rally! Having a fantastic time!#TulsaRally2020 #Trumptulsa #TulsaTrumprally #MAGA #Trump2020 #Trump2020Landslide pic.twitter.com/27mUzkg7kL
— Herman Cain (@THEHermanCain) June 20, 2020
ケイン氏は2006年、ステージ4の結腸がんと診断された。がんは肝臓にも広がっていたが、化学療法と手術によってこれを除去し、翌年には克服を宣言していた。
11年には共和党の候補者として大統領選に立候補し、税制改革などを掲げて一時優位に立ったもののセクハラ疑惑の浮上により撤退した。本人は疑惑を否定している。