大統領としての「精神状態」、トランプ氏のほうを懸念 米世論調査
(CNN) 米大統領として職務を効果的に果たすための精神の健全性について、11月の大統領選に向けて民主党からの指名を確実にしているバイデン前副大統領よりも、現職のトランプ大統領について懸念する声が大きいことがわかった。FOXニュースの世論調査で明らかになった。
FOXニュースの世論調査によれば、バイデン氏について、大統領として職務を効果的に果たすための精神の健全性を持ち合わせているか尋ねたところ、47%があると答えた。ないと答えた人の割合は39%だった。
同様の質問をトランプ氏について尋ねたところ、あると答えた人の割合は43%で、ないと答えた人の割合は51%だった。
つまり、バイデン氏についてはあると答えた人のほうが8ポイント多かったが、トランプ氏については8ポイント少なかった。
トランプ氏は先ごろ出演したFOXニュースの番組で、バイデン氏について、2つのセンテンスも組み合わせることができないなどと語っていた。
バイデン氏が大統領選に勝利して2021年に大統領に就任すれば、78歳と1期目としては米史上最高齢の大統領となる見通し。トランプ氏はバイデン氏に対する攻撃材料を探すなかで、バイデン氏の精神状態などが十全ではないと人々を説得できるとのアイデアに固執している。
バイデン氏の精神的な鋭敏さが失われつつあるとの実際の証拠は存在しない。トランプ氏の言及する「証拠」はバイデン氏がときどき言い間違いをするというもの。確かに、バイデン氏は政治的キャリアを通じて言い間違いも多いが、これはトランプ氏にも当てはまるといえる。