米共和党の上院の過半数、11月の選挙で失われる可能性も

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11月の米選挙で、民主党が上院の過半数を奪還する可能性が高まっているという

11月の米選挙で、民主党が上院の過半数を奪還する可能性が高まっているという

(CNN) 今年行われる選挙で、共和党が過半数を押さえる米上院を民主党が奪還する可能性が出てきた。政界の情勢分析で知られる「クック・ポリティカル・リポート」が指摘した。

クックの編集者ジェシカ・テイラー氏は、トランプ大統領が新型コロナウイルスへの対応で方針変更を拒んでいることから、トランプ大統領は自身の再選の可能性を台無しにするだけでなく、共和党が過半数を確保している上院をも一緒に失う可能性を高めていると指摘。民主党が1~3議席を獲得して過半数にわずかに及ばないという状況よりも5~7議席増やす可能性のほうが高いとの見通しを示した。

クックの分析では、アリゾナ州の共和党候補は劣勢となっている。共和党が議席を確保しているコロラド、ジョージア、アイオワ、メーン、モンタナ、ノースカロライナの各州は五分五分という状況だという。

一方で、民主党が確保している議席で劣勢なのはアラバマ州だけとなっている。11月の選挙で民主党がホワイトハウスだけでなく上院も獲得するほどの大きな情勢変化が起きる可能性は強調しすぎることはない。もしそれが実現すれば、民主党は2009~11年のオバマ大統領の1期目以来、上下両院を押さえることになる。

もし、このような共和党にとって悪夢のシナリオが現実となれば、すでに起きているトランプ大統領後の共和党の在り方についての話し合いは活発化するだろう。共和党にとって残念なことに、そうした話し合いは共和党が政界での権力を失った後で行われる可能性が高そうだ。

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