消防隊が死亡宣告の女性、葬儀場で呼吸確認 米ミシガン州
(CNN) 米ミシガン州で、消防隊に死亡を宣告された20歳の女性が葬儀場で呼吸を確認される出来事があった。担当した消防士4人は有給休暇扱いとなっている。
家族の弁護士によると、死亡宣告されたティミーシャ・ボーチャンプさんは脳性まひを患っており、重体となって病院に運ばれ、集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着されている。
弁護士はCNN系列局WXYZの取材に対し、「救急車を呼んだのに、代わりに遺体袋に入れられて葬儀場に送られ、葬儀場でジッパーを開けたら生きて目を開いている。想像するだけで最悪の悪夢だ」と語った。
サウスフィールド消防局の説明によると、消防隊は女性が意識不明になっているとの通報を受け、午前7時34分に自宅に到着した。女性は無反応で呼吸もしていなかったことから、蘇生措置を約30分続けたという。この間に警察も到着した。
しかし女性に生命の兆候が見られなかったことから、消防が地元の病院に連絡を取り、医師に状況を報告した。
消防隊が現場を片付けている際に、家族の1人が隊員に対し、ボーチャンプさんの呼吸音が聞こえたと告げた。消防隊はすぐに再度の診断を行ったが、呼吸は確認できなかったと消防局は説明している。
さらに、心拍を感じるという家族の訴えで3度目の診断を行ったものの、やはり生命の兆候は確認できず、ボーチャンプさんが死亡したという消防隊の判断は変わらなかった。
医師も消防隊の報告に基づき、ボーチャンプさんの死亡を宣告した。
消防隊がボーチャンプさんを遺体袋に入れたという弁護士の説明について、消防局は「事実無根」と反論。ボーチャンプさんのことは家族に委ね、葬儀場には家族から連絡を取ったと話している。