新型コロナのワクチン、2回接種の必要性が大きな問題か

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米国民1人につき2回投与する場合、計6億6000万回分のワクチンが必要になる/Joe Raedle/Getty Images North America/Getty Images

米国民1人につき2回投与する場合、計6億6000万回分のワクチンが必要になる/Joe Raedle/Getty Images North America/Getty Images

2回の接種が必要とされるワクチンは珍しくはない。子どもの水ぼうそうやA型肝炎、大人の帯状疱疹(ほうしん)のワクチンなどは2回の接種を必要とする。

過去には短期間で集団予防接種を受けさせた前例もある。米疾病対策センター(CDC)によると、新型インフルエンザが猛威を振るった2009年春、米国では1億6100万人が数カ月以内に予防接種を受けた。

つまり、来るべき新型コロナウイルスの予防接種は困難だが、不可能ではない。

「実現はできると確信している。だがこれは大きな要求であり、成功させるためには国民と協力しなければならない」とムーア氏は強調する。

米国では国民3億3000万人のために、6億6000万回分のワクチンが必要になる。さらに、注射器や注射針、防護具などの供給も全て倍増させ、接種に間に合うように行き渡らせる必要がある。

米国ではさらに、国民に2回どころか1回の予防接種を受けさせることさえ難しそうな状況だ。

CNNが8月に実施した世論調査では、米国人の40%が、たとえ無料で簡単に予防接種を受けられるようになったとしても、接種は受けないと回答した。

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