ニュージャージー州前知事、新型コロナ陽性で入院 討論会準備に参加
(CNN) トランプ米大統領の周囲で新型コロナウイルス感染の報告が相次ぐなか、ニュージャージー州のクリス・クリスティ前知事(共和党)は3日午後、陽性判定を受けて用心のために入院したと発表した。
本人が病院内からの電話でCNNに語ったところによると、同氏はぜんそくの持病があり、主治医と相談した結果、病院で経過観察を受けるのが最良との決断に至った。微熱や節々の痛みはあるものの重い症状ではなく、自ら車を運転して病院に入ったという。
呼吸に問題はないが、入院後に抗ウイルス薬「レムデシビル」による治療が始まったという。
同州のマーフィー知事(民主党)はクリスティ氏の入院を受け、「早期の全快を祈る」との声明を発表した。
クリスティ氏はトランプ氏と民主党大統領候補のバイデン前副大統領による9月29日の第1回テレビ討論会に向け、27~28日にホワイトハウスで開かれた準備会議に出席していた。検査で陽性が判明した2日、ABCニュースとのインタビューで、会議室ではだれもマスクを着けていなかったと語った。
同氏はまた、26日にホワイトハウスで開かれた最高裁判事候補の指名式典にも出席した。ここでもマスクなしの出席者が多く、複数の感染が報告されている。
式典と準備会議の両方に出席していたコンウェイ前大統領顧問も2日に陽性を発表。トランプ陣営のステピエン本部長も同日夜に感染が判明した。
バイデン氏は検査で陰性の判定を受けた。討論会のステージでは、両氏の演壇の間に約3.9メートルの距離が置かれていた。