北京市、冷凍食品の輸入禁止を要求 感染多発の国から
(CNN) 北京市の商務行政当局は3日までに、冷凍食品の輸入業者に対し新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な国などからの商品の買い付けを避けるよう求める声明を発表した。
中国全土の税関や地方当局が輸入した冷凍食品から最近、新型コロナウイルスを再三検出していることを受けた必要な措置とした。
その上で関係する企業は冷凍食品の輸入の管理を強化し、早期警戒態勢の構築と向上、新型コロナの流入を阻止するための手順の報告に努めるべきだと求めた。
中国の税関総署は先月下旬、同国山東省でロシアから持ち込まれた海産物の外部包装から陽性反応が出たと報告。これより前にはブラジルから輸入された一部の冷凍魚類の内部包装からもウイルスが見つかったと発表していた。
食料品を通じての新型コロナの感染の危険性については米食品医薬品局(FDA)が今春、脅威が及んでいるとの証拠はないとの見解を表明。同局の食料担当部門の幹部は電話会見で、「食品やその包装が新型コロナ感染と関連付けられる証拠は存在しない。改めて強調するが、存在しない」と言明していた。