大規模化する山火事、「メガ火災」超え「ギガ火災」へ 米加州
(CNN) 記録的な山火事が続く米カリフォルニア州で、焼失面積が100万エーカー(約4050平方キロ)以上に及ぶ「ギガ火災」が発生した。
ここ数年の山火事は極端に大規模化しており、焼失面積が10万エーカー(約405平方キロ)以上の「メガ火災」をはるかに超えて、100万エーカーを超す山火事は「ギガ火災」と呼ばれようになった。
カリフォルニア州では5日、北部で発生した「オーガスト・コンプレックス」と呼ばれる山火事の焼失面積が100万エーカーを超え、ギガ火災の規模に到達した。
州消防局によると、この火災は現在、州内で最大規模の山火事となっている。
8月に相次ぐ落雷によって別々の場所で発生した小規模な山火事が燃え広がって、複数の郡を横断する大規模火災へと発展。消防が消火活動を続けているが、6日午前までに封じ込められたのは58%にとどまる。
同州では記録的な山火事が続く。州消防局の4日の発表によれば、これまでの焼失面積は400万エーカーに達し、2018年の記録の2倍を超えた。今シーズンの山火事は、同州でこれまでに起きた大規模な山火事の上位6件中、5件を占めている。
全米省庁合同火災センターによると、米国内で記録に残る前回のギガ火災は、2004年に約130万エーカーを焼失したアラスカ州の火災だった。1988年にはモンタナ州の山火事で約158万エーカーを焼失している。
今年、オーストラリア東部のビクトリア州とニューサウスウェールズ州の州境をまたいで発生したギガ火災では、約150万エーカーを焼失した。