バイデン氏、リードを16ポイントに広げる CNN世論調査
(CNN) 米大統領選が11月に迫るなか、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領が、共和党のドナルド・トランプ大統領に対し、支持率を16ポイントのリードに広げたことがわかった。CNNの委託を受けた世論調査会社SSRSによる調査で明らかになった。
投票する可能性の高い人のうちバイデン氏を支持したのは57%、トランプ氏支持は41%だった。今回の世論調査は第1回大統領候補討論会後とトランプ氏が新型コロナウイルスに感染したことが公になった時期に行われた。
バイデン氏は全国世論調査でリードしているものの、大統領選の結果はいくつかの接戦州での選挙人の数に左右される。バイデン氏は重要な接戦州でリードしているものの、その差は全国世論調査よりも小さいものとなっている。世論調査は大統領選の結果を予見するものではなく、選挙戦の現在の状況を切り取ったものといえる。
投票する可能性の高い人の中では有権者が決定的に重要だと考えるいくつかの争点で、バイデン氏のほうがトランプ氏よりも支持を集めた。新型コロナウイルスの感染拡大という争点ではバイデン氏支持が59%、トランプ氏支持が38%だった。
医療保険制度ではバイデン氏支持が59%、トランプ氏支持が39%。米国の人種的不平等ではバイデン氏支持が62%、トランプ氏支持が36%。最高裁判事の指名ではバイデン氏支持が57%、トランプ氏支持が41%。犯罪と安全についてはバイデン氏支持が55%、トランプ氏支持が43%。経済に関しては横並びでバイデン氏支持が50%、トランプ氏支持が48%だった。
バイデン氏の好感度も上昇した。バイデン氏に対して肯定的な印象を持っている人の割合は52%。トランプ氏は同39%だった。
今回の世論調査は10月1日~4日に全米の成人1205人を無作為に抽出し固定電話もしくは携帯電話で話を聞いた。このうち投票する可能性の高い人は1001人。誤差の範囲はプラスマイナス3.3ポイント。投票する可能性が高い人を対象とした質問の誤差の範囲はプラスマイナス3.6ポイント。