子どもの感染者、今月最初の2週間で13%増加 米
(CNN) 米国小児科学会(AAP)などは25日までに、新型コロナウイルスの子どもの感染者数が今月の最初の2週間で13%増えたとの新たな報告書を公表した。子どもの定義は17歳以下としている。
増加分の人数は8万4319人で、新型コロナの感染が拡大して以降の累計では74万1000人超となった。各州での年齢別の感染者数を見た場合、子どもが占める比率は10.9%だった。
小児科病院の団体も作成に加わった報告書によると、子どもの全般的な感染率は10万人当たり986人。ただ、各州別のデータによると、感染して死亡あるいは重症に陥る子どもは少数となっている。
子どもの感染者が入院する比率は各州によって差異はあるものの今月15日の時点では全体の入院者のうちの1~3.6%。子どもの感染者のうち入院に至った割合は0.5~7.2%だった。
子どもの感染者の死亡は全体のうちの0.24%程度で、14州は犠牲者はいないと報告した。
AAPは今回の報告書で使ったデータや統計方法は過小評価された可能性や不十分な点があるとも指摘。全ての州が同一の方法でデータを報告していないことなどに注意を向けた。ただ、データそのものは地域社会での新型コロナウイルス制御の緊急な必要性を明白にしており、学校の授業再開にも役立つ材料になるとした。
今回の報告書作成に当たっては49州、ニューヨーク市、米自治領プエルトリコや米領グアムがデータを提供した。