米大統領選投票率、100年ぶり高水準か 6000万人超が期日前投票
1960年に過去最高の水準にまで上昇し63.8%となった。この時の大統領選はジョン・F・ケネディ氏とリチャード・ニクソン氏の間で争われた。ケネディ候補がこれまで政治に興味のなかった人々を選挙戦に引き付けたとともに、ニクソン氏は現職の副大統領として知られていた。選挙戦は接戦となり、これまでよりも多くの人たちが自分たちの投票が重要だと考えた可能性がある。
その後、再び大統領選の投票率は落ち込む。
投票率は1988年の選挙では53%未満、2000年の大統領選では54.2%だった。
記憶に新しいところでは、バラク・オバマ氏が候補者となった2008年の選挙が投票率61.6%と高水準を記録した。しかし、オバマ氏が再選を狙った2012年の選挙では58.6%と下がった。
2016年のヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏の間で争われた選挙では投票率は60.1%だった。
2018年の中間選挙では有権者の投票意欲を示す兆候がみられた。トランプ大統領の1期目に行われた中間選挙では投票率は50%だった。これは、1912年の中間選挙以降で最も高い水準で、2014年の同36.7%から13.3ポイントも投票率が上がっていた。
フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授によれば、投票率が65%に達するには約1億5000万人が投票する必要がある。2016年の選挙では投票総数は1億3300万票超だった。