大統領選投票日、新型コロナの新規感染は9万件超 米
(CNN) 米大統領選の投票が行われた3日に米国では新型コロナウイルスの新規感染が9万1530件報告されたことがわかった。新型コロナウイルスの新規感染件数が多かった上位5日はすべて10月29日以降となっている。専門家は新たな感染拡大が本格化しており、事態は悪化する一方だと警告している。
ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、米国の7日間平均の新規感染件数は約8万6363件で9月4日時点と比較して2倍以上となっている。
専門家はマスクの着用や社会的距離の確保といった基本的な措置が感染抑止につながると強調しているが、そうした取り組みは米国の一部地域では依然として論争の的となっている。
ジョンズ・ホプキンス大学によれば、3日時点では、少なくとも36州で先週と比較すると新規感染の報告が増加した。アイダホ、メーン、ミネソタ、ニューメキシコ、オハイオ、ペンシルベニアの6州では3日、1日あたりの報告数としては過去最高を記録した。
ニュージャージー州は同州への来訪者に対する隔離勧告を更新した。43州と米領からニュージャージー州を訪問する人に対しては誰でも14日間の隔離を要請する。
ケンタッキー州のベシア知事はかねて新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していると警告していた。知事は3日、「日々、悪化しているようだ」と語った。
新型コロナウイルスによる入院患者も増加しており、毎日数百人の死者が出ている。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、米国の新型コロナウイルスの感染件数は少なくとも940万件にのぼり、23万3000人以上が死亡している。ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の予測では、今後2カ月の間にさらに10万人が死ぬ恐れがある。