12歳少年を人質に取った容疑者が警官と銃撃、集合住宅で3人が犠牲に 米ネバダ州
(CNN) 米ネバダ州の集合住宅で3日に起きた銃撃事件で、地元警察は4日、犠牲者3人のうち1人は容疑者に人質に取られた12歳の男の子で、残る2人は女性だったと発表した。容疑者の男は警官との銃撃戦で死亡した。
事件はラスベガス南東のヘンダーソンで発生。警察の発表によると、車の中で男の子の頭に銃を突きつけたジェイソン・ボーン容疑者(38)に対し、警官が発砲した。
死亡した被害者3人のほか、現場にいた16歳の女性も撃たれて病院に運ばれた。警察によると、容体は安定している。
警察は3日午前11時ごろ、銃声が聞こえたとの通報を受けて現場に駆け付け、銃で撃たれて死亡した39歳と33歳の女性と、負傷した16歳の女性を発見した。
ボーン容疑者は近くの車の中で12歳の男の子を人質に取り、男の子の頭に銃を突き付けたという。
「警官が容疑者を説得して落ち着かせようとしたが、容疑者が少年の頭に銃口を向けたため、警官がかかわる銃撃になった」と警察は説明する。
警察は、ボーン容疑者も少年も負傷したとしているが、どのような経緯で、誰が負傷させたのかは明らかにしていない。捜査当局は、ボーン容疑者が車内で複数回、発砲したとみている。
警官は男の子を車から下ろして蘇生を試みたが、ボーン容疑者も男の子も現場で死亡した。
警察によると、ボーン容疑者はこの集合住宅の住人だったと思われる。被害者はその上の階に滞在していた。
警察は被害者の身元を公表していないが、ユタ州のカトリック教育センターによれば、死亡したのは同センターの臨時教員だったダイアナ・ハワトメさんと中学生の息子のジョセフ君、負傷したのは娘のヤスミーンさんだった。