トランプ氏、「敗北認める考えない」と周囲に発言 勝利の道絶たれても
(CNN) 米大統領選で勝利する道が消えつつある中でも、トランプ大統領は周囲に対し、敗北を認める姿勢をほとんど示していないことが分かった。敗北演説の準備はしておらず、協力者との最近の会話でも、敗北を認める考えはないと語っているという。事情に詳しい関係者が明らかにした。
これまでのところ、上級顧問や息子らを含む側近は、トランプ氏のこうした姿勢を後押ししている。裁判所に選挙結果への異議を申し立てる試みを積極的に展開しているほか、他の共和党員にトランプ氏を擁護するよう圧力をかける動きもある。
メドウズ大統領首席補佐官ら最側近も、大統領を現実に向き合わせようとはせず、むしろ、選挙が盗み取られているとするトランプ氏の根拠のない主張に同調してきた。
ペンス副大統領は法的防御のための資金を募るなど、トランプ氏をなだめる役回りを務めているという。ペンス氏は4日未明を最後に姿を見せていない。
トランプ氏が6日に公の場に登場する予定はないものの、どこかの時点で姿を見せる可能性は排除されていない。トランプ氏は午前中、いら立った様子でテレビを見て過ごし、自分を擁護する出演者が少ないと不満を口にしていたという。
6日午後の声明では、法廷闘争を継続する意向を示唆。トランプ氏は声明で「これはもはや1回1回の選挙の問題ではない。選挙過程全体の健全性に関する問題だ」と述べ、「米国民が政府に信頼を持てるようにするため、我々は法のあらゆる側面を通じてこのプロセスを進めていく。国民と我が国のための戦いを決して諦めるつもりはない」としている。