バイデン氏に「チャンスを」、オバマ前大統領が声明
(CNN) 3日に投開票が行われた米大統領選で、民主党候補のバイデン前副大統領が当選確実となったことを受けて、オバマ前大統領が声明を発表した。
オバマ前大統領は声明で、バイデン氏は就任時、歴代大統領に類をみないほどの難題に直面することになると述べ、パンデミックや不公平な経済・司法制度、民主主義の危機、気候変動問題を挙げた。そのうえで、バイデン氏は相手が自分に票を入れたかどうかにかかわらず、国民一人ひとりにとって何が一番良いかを考えて任務を果たすだろうと述べて、「かれにチャンスを与えてほしい。皆さんの手を貸してほしい」と呼び掛けた。
オバマ氏はさらに「選挙結果をどこから見ても、この国が今も深く分断されていることが分かる」と指摘。バイデン、ハリス両氏だけでなく、国民がそれぞれ結束に向けて努力しなければと訴えた。
しかしトランプ政権の誕生につながった既存政治への失望感や、現政権下でさらに深まった党派対立が、結束の妨げになることは避けられないとみられる。