妻や娘婿、トランプ大統領に敗北を受け入れるよう助言 米大統領選
(CNN) 米大統領選でトランプ大統領が結果の受け入れを拒んでいることについて、身内で分裂が生じつつある。娘の夫で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏や妻のメラニア氏がバイデン氏の勝利を受け入れるよう促したのに対し、息子たちは戦いの継続を求める姿勢を強めている。
関係者2人がCNNに語ったところによると、クシュナー氏はトランプ大統領に対して譲歩するよう助言した。事情に詳しい別の関係者によれば、メラニア氏は夫に対し、選挙の敗北を受け入れるべき時だと告げたという。
一方、息子のドナルド・ジュニア氏とエリック氏は戦いを続けるよう関係者に呼びかけており、CNNなどの報道機関が7日にバイデン氏の当確を出した後も、共和党関係者や支持者に対して公に結果の受け入れを拒むよう促した。
トランプ大統領は公には選挙結果の受け入れを拒んでいるが、複数の関係者がCNNに語ったところによると、私的な場では選挙結果を否定していないという。
トランプ陣営のジェイソン・ミラー報道官は8日午前のツイートで、クシュナー氏がトランプ大統領に譲歩を求めたというCNNの報道について「この記事は真実ではない」と否定した。「ジャレッドはトランプ大統領に対し、正確性を確保するためあらゆる法的措置を取るよう助言した」としている。
事情に詳しい関係者によれば、息子のエリック氏は支持者らに対し、選挙が「我々から盗まれた」と語り、結果を覆すために戦うと表明した。
兄のドナルド・ジュニア氏は上院議員や知事などに対し、トランプ大統領支持の声明を発表するよう訴える活動を展開している。