トランプ大統領の敗北拒否は「恥ずべきこと」 バイデン氏
(CNN) 米大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領は10日、トランプ大統領が敗北を認めないことについて「恥ずべきこと」と指摘した。ただ、トランプ大統領や政権が政権移行を妨げようとしても、移行への取り組みは「軌道に乗っている」との認識を示した。
バイデン氏は敗北拒否の姿勢について、大統領の伝統に資するものではないとも述べた。バイデン氏はまた、最終的には共和党も自身の勝利を認めると信じていると語った。
連邦政府資産を管理する一般調達局(GSA)が選挙結果を認めていないことから、バイデン氏の政権移行チームは移行に必要な予算630万ドル(約6億6000万円)を受け取れていない。GSAのトップはトランプ大統領が指名した。
政権移行チームはまた連邦政府へアクセスできないほか、バイデン氏は日々の最高機密情報をまとめた「大統領日報」も受け取っていない。
バイデン氏は大統領日報について、有用ではあるが必須なものではないとしたほか、移行チームも予算がなくても作業を進めることができると述べた。
バイデン氏はすでに政権移行の作業を進めている。9日には13人からなる新型コロナウイルスの対策チームを発表するなどしている。バイデン氏はまた、11月下旬の感謝祭までには少なくとも2人の次期閣僚を発表したいとの意向も明らかにした。