米コロナ禍、子どもの感染28%増 入院患者の増加も止まらず
(CNN) 米小児科学会は23日、新型コロナウイルスの子どもの新規感染者数が2週間で14万4000人を超えたと発表した。
今月5日から19日までの間に17歳以下の子ども14万4145人が新たに感染したとしている。増加率は28%で、現在米国内で確認された新型コロナ患者の11%を子どもが占める計算になるという。
米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、23日時点での米国内の感染者数は1200万人超。関連の死者数は25万7000人を上回る。
重症化して入院するケースもかつてない割合で増加している。22日には少なくとも8万3870人が入院し、13日連続で過去最高を更新した。感染状況を追跡するプロジェクトが明らかにした。
医療体制の逼迫(ひっぱく)から、コロナ感染者以外の患者への治療を縮小しなくてはならない可能性も浮上する。医師らは国民に対し自宅にとどまるよう求めている。
米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は米公共放送PBSとのインタビューで、「現時点での最大の懸念」として、感謝祭の休日に人々が各地を移動するようになることに言及。空港や鉄道駅での旅客同士の接触により、感染者が急増するリスクがあると述べた。