米加州知事、ハリス上院議員の後任にパディラ州務長官を指名
ワシントン(CNN) 米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は22日、カマラ・ハリス上院議員の後任にアレックス・パディラ州務長官(47)を指名すると発表した。同州初の中南米系上院議員となる。
ハリス氏は2021年1月20日に副大統領に就任するため同氏の議席が空席となる。これにより上院から黒人女性がいなくなるため、多様性の観点からニューサム知事の指名に注目が集まっていた。
ニューサム氏はパディラ氏が同州や米国の労働者のために歴史を塗り替えることに非常に意欲的で、人選は最適だったと述べた。
パディラ氏はハリス氏の残りの任期を務める。22年の上院選では激しい競争に備える必要がある。
パディラ氏はメキシコ出身の調理人と清掃員の両親の元に生まれた。マサチューセッツ工科大学で機械工学の学位を取得した後、カリフォルニア州選出のダイアン・ファインスタイン上院議員の側近となり政界に入った。
26歳でロサンゼルス市議会議員に当選し、その後史上最年少の議長も務めた。06年にはサンフェルナンドバレーを代表する州上院議員となった。
ニューサム知事とは、同氏が最初の知事選に出馬した09年に陣営の本部長を務めた間柄。そのときニューサム氏は途中で選挙戦から撤退している。
上院議員候補としては他にもカレン・バス下院議員やバーバラ・リー下院議員が有力視されていたが、パディラ氏ほどニューサム氏と親しくなかった。
ビデオ通話でニューサム氏から指名を伝えられたパディラ氏は、「とても光栄です」とのどをつまらせ、育ててくれた両親に言及した。その様子はニューサム氏がツイッターで公開した。
His appointment will make history. But the @AlexPadilla4CA I know is far more interested in changing history -- especially for the working men and women of our state and country.
— Gavin Newsom (@GavinNewsom) December 22, 2020
I can think of no one better to represent the state of California as our next United States Senator. pic.twitter.com/xiAzpTS42Y