米下院、弾劾条項を上院に正式送付 バイデン氏は裁判必要と認識
(CNN) 米下院の弾劾(だんがい)管理人は25日、トランプ前大統領に対する弾劾条項を正式に上院に送付した。
バイデン大統領は同日、ホワイトハウス西棟でCNNとの単独インタビューに応じ、トランプ大統領の弾劾裁判は「起きる必要があると思う」と発言。裁判が立法作業や閣僚指名に影響を与えることは認識しつつも、「もし起こらなければさらに悪い影響」が出ると述べた。
バイデン氏はトランプ氏の任期があと6カ月残っていたらまた結果は違っただろうと発言。ただ、トランプ氏の有罪判決に必要な17人の共和党上院議員の票が集まるとは思えないとも述べた。
「上院は私がいたころとは変わったが、そこまでではない」とも言い添えた。
トランプ氏は弾劾裁判に対応する弁護士チームを集めようとしている。防御戦略をサウスカロライナ州コロンビアの弁護士、バッチ・バウワーズ氏と練り始めた。事情に詳しい人物が明かした。
バウワーズ氏はジョージ・W・ブッシュ政権で司法省で働いた経験がある。リンゼー・グラム上院議員の仲介でトランプ氏とつながったという。
他にもサウスカロライナ州の元司法長官、チャーリー・コンドン氏もチームに加わるよう接触を受けているとの情報もある。ただ、同氏はCNNに対し、トランプ前大統領の代理人を務めていないと述べた。
情報筋によると、トランプ氏は弁護士探しに苦労している。いくつかの法律事務所は報酬を受け取れるのか疑念を抱いているほか、死者が出た6日の議事堂事件とのつながりを回避したいとの思惑を持つところもあるという。