米ロサンゼルス市長がワクチン接種、「割り込まず」表明後
(CNN) 米ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長が新型コロナウイルスのワクチンの優先接種に関する条件に合致しないにもかかわらず接種を受けていたことが31日までにわかった。
市長室はCNNの取材に28日、ガルセッティ氏が今月21日、米最大の接種拠点になるというドジャースタジアムで仕事していた際、投与を受けたことを確認した。
広報担当幹部は声明で、医療担当要員が現場で接種を強く勧めたと説明。同スタジアムの現場スタッフやボランティアは住民らとの濃厚接触が避けられないというのがその理由だったとした。
ロサンゼルス郡の接種に関する指針によると、医療従事者、65歳以上の住民や専門的な介護施設の職員や入居者が優先される。市長の年齢は49歳。
ガルセッティ市長は投与を受けた当日にドジャースタジアムで開いた記者会見で、自らの接種については触れていなかった。市長や市長室が接種を受けた事実を1週間も伏せていた理由は不明。
市長は以前、住民に対し順番が来るまでワクチン接種を辛抱強く待つよう求めたことがある。CNNの取材に先月、ワクチン投与の「列に割り込むつもりはない」としながらも、「間違いなく接種は受ける」と述べてもいた。