トランプ氏の選挙行政介入の試み、刑事事件として捜査 米ジョージア州
ワシントン(CNN) 米ジョージア州フルトン郡検察は、トランプ前大統領が2020年の大統領選で選挙行政に対する介入を試みたとして、刑事事件としての捜査を開始した。
トランプ前大統領は先月、ジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官との電話で、大統領選の敗北を覆すための票を見つけるよう迫ったとされる。フルトン郡地区検察のファニ・ウィリス検事は、州務長官を含む同州の選管当局者に宛てた書簡で10日、この電話に関する書類を保全するよう要請した。
これとは別に、選管トップだったラッフェンスパーガー州務長官の事務所もトランプ前大統領の電話に関して独自の調査を開始している。
ウィリス検事によると、同検察の捜査では、選挙の不正をそそのかすことや、州や自治体に対して虚偽の陳述をすること、共謀、恐喝、宣誓違反、選挙行政に関連した暴行や脅迫への関与を禁じたジョージア州選挙法違反などの可能性について調べる。
選管当局者に宛てた書簡はトランプ前大統領を名指しはしていないものの、ウィリス氏の事務所はCNNの取材に対し、トランプ前大統領とラッフェンスパーガー州務長官との電話が捜査対象になることを確認した。
問題の電話は1時間に及び、トランプ前大統領はジョージア州を制したのは自分だと訴えて根拠のない選挙不正の主張を繰り返し、その主張を認めないラッフェンスパーガー州務長官を激しく責め立てていた。