来年もマスク着用の必要、ファウチ所長が「可能性ある」
ワシントン(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は21日、CNNの番組に出演し、米国の人々は新型コロナウイルスへの対策として2022年も依然としてマスクを着用する必要がある「可能性がある」との見方を示した。ファウチ氏は今年の年末までにはある程度通常の状態に戻るだろうとも述べた。
ファウチ氏は、米国の人々が来年もマスクの着用が必要かとの質問に対して、可能性があるとし、「通常」がどのような意味かにもよると付け加えた。
米国では新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が続いているが、ファウチ氏は、多くの米国人がコロナ疲れを示すなかでも、新型コロナウイルスや新たに登場した変異ウイルスと闘うための緩和措置の重要性を強調した。
ファウチ氏は、新型コロナウイルスの流行が始まる前の状況にいつもどれるのか予測することは出来ないとしながらも、今年の年末までには、ある程度は通常の状態に戻るだろうとの見通しを示した。
米疾病対策センター(CDC)によれば、マスクの着用は新型コロナウイルスの感染を遅らせるのに必要不可欠だ。マスクの着用は、新型コロナウイルスの感染から、着用者も着用者の周囲の人々も保護することにつながるとしている。
バイデン政権はトランプ前政権よりも積極的にマスクの着用を推進している。バイデン大統領は1月、州間の移動や連邦機関の敷地内でのマスクの着用を義務付ける大統領令に署名した。