米シカゴ、一部で学校再開 生徒が約1年ぶりに登校
シカゴ(CNN) 米イリノイ州シカゴで1日、一部の学校が再開され、生徒や教師が登校した。昨年3月に新型コロナウイルスの感染拡大で学校が休校となってから、生徒や教師が直接会うのは約1年ぶりの出来事となった。
教室の机は新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するための予防措置として距離を取って置かれた。教師も含めて全員がマスクの着用を義務付けられている。
教師のリー・オークエンドさんはCNNの取材に対し、「わたしにとって教室に戻って生徒たちと会うのは非常に大切なことだ。特にこの年齢の生徒たちとは」と語った。
今週はシカゴの公立校の生徒や教師にとって重要な節目となった。全米3番目の規模の学区であるシカゴは1日、5年生までの生徒数千人を学校に迎え入れた。中学校も来週に再開する可能性がある。高校はもうしばらくの間、リモートが維持される。
5年生までの生徒全12万2000人のうちわずか30%が保護者に連れられて登校しており、引き続き、リモート授業との併用が続く。生徒は週2~4日教室に通い、残りはオンラインで授業を受ける。
学校の再開は、教職員組合との間で数週間にわたり新型コロナウイルスに関する手続きをめぐってこう着状態が続いたため、当局者が考えていたよりは1カ月ほど余計に時間がかかっていた。