米テキサス州、マスク着用義務を解除 営業も全面再開へ

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米テキサス州のアボット知事。マスク着用義務の解除を発表した/Lynda M. Gonzalez/Pool//Getty Images

米テキサス州のアボット知事。マスク着用義務の解除を発表した/Lynda M. Gonzalez/Pool//Getty Images

(CNN) 米テキサス州のアボット知事は2日、州内の住民にマスクの着用などを義務付けていた命令を解除すると発表した。事業所の営業も10日以降、全面的に再開を認める。

アボット氏は「あまりに多くの州民が雇用機会を奪われ、あまりに多くの小規模事業者が請求書の支払いに苦心している。これを終わらせなければ。テキサスを100%再開する時だ」と述べた。

ミシシッピ州のリーブス知事も同日、3日から全ての郡でマスクの義務化を解除し、100%の事業再開を認めると発表した。

新型コロナウイルスの感染者や入院患者は全米で減少傾向にあるものの、保健当局者らは変異株への懸念などから、現時点で規制を緩めればまた感染が急拡大する恐れがあると警告してきた。

だがアボット氏は2日、この1年で州民は感染予防の習慣を身につけたと強調。州内ではすでにワクチン570万回の接種が完了し、個人用防護具(PPE)にも余裕があり、「1000万人が新型ウイルス感染症から回復した」と述べた。

行動制限を解除しても家族や友人らに対する個人の責任がなくなるわけではないとしたうえで、住民にも事業者にも州の指図は必要ないと主張した。

一方、同州ハリス郡のヒダルゴ判事は解除に賛同できないとの声明を発表。これまで感染対策が緩和されるたびに、入院患者は急増してきたと指摘した。

小売業界団体からも、マスク着用義務を解除すれば、従業員が安全策への協力を求める役割を背負うことになるとの声が上がった。

アボット氏によると、病床使用率が7日連続で15%を超える地域があった場合、郡判事は独自の対策を命じることができる。ただし違反者を処罰する権限はないという。

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