コロナ禍で宅配する男性に謝礼1000ドル、心配りに住民感謝 米
(CNN) 新型コロナウイルスが流行するなかでも配達の業務を続けた米貨物大手UPSのドライバーに対して、地域の人々が感謝の印にプレゼントを贈る出来事があった。
UPSのドライバー、チャド・ターンズさんは、米ペンシルベニア州にある人口800人ほどの小さな町ドーフィンで配送業務にあたっている。住民のジェニー・シックリーさんによれば、ターンズさんは顧客に愛されているという。
ジェニーさんの夫のアダムさんがフェイスブックに投稿した動画には、ターンズさんが荷物の受け取りだと思って駐車場に入ってくる様子が映っている。ターンズさんは10人以上の住人から拍手で迎えられ、「ありがとう、チャド!」との言葉も受け取った。
コロナ禍での働きぶりを称賛する住民からの寄せ書きが渡された/Courtesy Jenny Rebekah
ターンズさんは感極まったようで、両目をぬぐうのにハンカチを取り出していた。
アダムさんによれば、町中にチャドさんの思いやりにふれたエピソードがあふれている。ターンズさんは以前、前面に写真のついた贈り物と思われる小包を配送する際、子どもたちが家の外で遊んでいたため、シフトが終わった後に子どもたちに見られないことを確かめてから戻ってきてくれたという。
ジェニーさんもターンズさんが思慮深く親切なことで知られていると話す。
ジェニーさんは、フェイスブックのグループがターンズさんの素晴らしい仕事ぶりについてコメントを寄せたことを受けて、特別なイベントを企画した。
ジェニーさんはターンズさんのために2週間で1000ドル(約11万円)を集めた。グループはターンズさんに地域の人々が寄せ書きした大きなカードをプレゼントした。
ターンズさんはCNNの取材に対し、「まだ胸がいっぱいだ」と語り、地域の人々が自身に対して強い思いを抱いていることについて、胸が熱くなると述べた。
ターンズさんは、新型コロナウイルスが流行するなかで、すべての人たちにとって厳しい1年だったとし、UPSのすべてのドライバーが今回のように感謝される資格があると述べた。
ターンズさんは、引き続き、素晴らしいサービスを提供することで、今回のプレゼントのお返しをしたいと考えている。