米中の外交トップ、アラスカ州で来週会談 バイデン政権で初
(CNN) 米国務省は10日、ブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が米アラスカ州アンカレジで来週、中国の楊潔チー・共産党政治局員、王毅(ワンイー)国務委員兼外相と会談するとの声明を発表した。
米中の外交トップ同士の会談はバイデン政権下で初めて。ブリンケン長官らのアンカレジ入りは、事前の日本と韓国訪問の帰途の途中となる。
アラスカ州が会談地に選ばれたことについて、関係筋は中国にとっては高官が米国へ出かけたわけではないとの体面を国内的に装えると指摘。ワシントンや米国内の他の場所への訪問がより注目を集めることを避ける意味合いにも触れた。
現在の米中関係は経済、軍事や人権侵害問題などで大きなきしみが目立つ。
ブリンケン長官は10日、米下院外交委員会の公聴会でバイデン政権は中国の行動について多くの懸念を突きつけるだろうとの基本的な対中方針を表明。率直な言葉で米国やパートナー国、同盟国の安全保障、繁栄と価値観に挑んでいる中国の行動と振る舞いについて多くの危惧を示す重要な機会となると述べていた。