バイデン氏、NY州知事のセクハラ疑惑に初言及 「調査結果を見たい」
(CNN) 米ニューヨーク州のクオモ知事に対し、複数のセクハラ疑惑をめぐる辞任圧力が高まっている問題で、バイデン大統領は14日、調査の結果に注目する姿勢を示した。
ホワイトハウスの庭園で、記者団が「クオモ氏は辞任するべきか」と質問したのに対し、「調査が進んでいるところだと思う。その結果がどうなるかを見るべきだ」と述べた。バイデン氏がクオモ氏の疑惑にはっきりと言及したのは初めて。
ハリス副大統領はこれまで、この件に関して発言していない。
ホワイトハウスのサキ報道官もこれに先立ち、同州のジェームズ司法長官による独立調査を注視すると述べていた。
ジャンピエール副報道官は同日、ニュース専門局MSNBCとのインタビューで、被害を訴える女性一人ひとりの声に耳を傾け、尊重するべきだというのがバイデン、ハリス両氏の信念だと語った。
クオモ氏は女性らを不快にさせた行動があったと謝罪する一方、不適切な接触は否定してきた。しかし同氏と同じ民主党の内部からも批判の声が高まり、州議会は先週、弾劾調査の開始を発表した。
連邦議会でも12日、同州選出の下院議員19人のうち16人が辞任を要求。上院では民主党のシューマー院内総務やジリブランド議員がそれぞれ14日、クオモ氏は同僚や市民らの信頼を失ったとして辞任を求めた。
同党のペロシ下院議長は14日のインタビューで、名乗り出た女性たちの発言を尊重しつつ、ジェームズ氏の調査を信頼していると述べた。