バイデン氏、銃関連の新たな大統領令を発表へ
(CNN) バイデン米大統領が8日、銃に関する新たな大統領令を発表する予定であることが分かった。事情に詳しい情報筋が明らかにした。死者を出した先月の銃撃事件2件の後に掲げた約束を果たすことになる。
バイデン氏はこれまで、既存の銃関連法の強化につながる他の措置に加え、いわゆる「ゴーストガン」について身元調査を義務付けることを検討してきた。
ゴーストガンとは製造番号を持たない手製もしくは自分で組み立てた銃を指す。複数の政権当局者によると、今回の措置により正式に火器と分類され、身元調査が必要になる見通しだという。
8日の発表については政治ニュースサイト「ポリティコ」が最初に報じた。発表がどの程度広範な内容になるかは現時点では不明で、ホワイトハウスも詳しく説明しなかった。
バイデン氏は先月、コロラド州で起きた銃撃事件を受け「将来命を救う常識的な措置を講じるために、1時間どころか1分も待つ必要はない」と述べていた。
政権はゴーストガン対策以外にも、連邦の身元調査を通過できない者がいる場合に法執行当局に通報することを含め、他の分野の対策も検討していた。銃規制の支持者によると、身元調査をめぐる通報により、銃入手を試みている犯罪者や問題のある者について注意喚起できる可能性があるという。
バイデン氏は先月の銃撃事件後、議会に攻撃用武器を禁じる法律を再制定するよう要請。選挙戦では大統領令の活用を訴えていたハリス副大統領も、CBSの番組で「本当に何か持続的な措置を講じたいなら、法律を可決する必要がある」と述べていた。