高校生5人に1人、銃入手は容易な環境に 米コロラド州調査
(CNN) 米コロラド州内の高校生5人に1人が短銃の調達や入手について「どちらかと言えば容易に」あるいは「非常に容易に」との生活環境にいることが最新の研究結果で3日までにわかった。
米国小児科学会の学術誌に掲載されたもので、同州で2019年に実施された健全な子どもに関する調査の一環で得たデータを分析した。匿名条件の同調査では州の高校生4万6500人以上を対象にした。
「どちらかと言えば容易に」との回答者は11.1%で、「非常に容易に」は8.8%。また、「非常に困難」は60.6%で「どちらかと言えば困難」は19.4%だった。
短銃の入手方法などは特に質問しておらず、自宅内に保管されているのか、販売店に立ち寄って購入かなどは不明となっている。
ただ、今回の研究結果を中心になってまとめたコロラド州立大学の公衆衛生学担当の准教授は声明で、州内の高校生が比較的たやすく短銃を手に取ることが出来る実態が浮き彫りになったと強調した。
その上で自殺や死亡に至る負傷を防ぐため州内の若者が小火器に触れる機会を減らす努力の改善などを求めた。
米国内では銃の乱射事件が絶えず、コロラド州の食料品店では最近、攻撃型ライフル銃の短銃仕様を用いた事件が発生、10人が射殺されてもいた。容疑者は21歳だった。
この事件を受け、米国内では銃規制を求める声が改めて強まり、コロラド州選出の連邦下院議員も新たな対策を求める法案を議会に要求していた。州内では数カ月前、子どもが自宅内などにある小火器への接触を防ぐため使用していない際は安全に保管することを義務づける法案が提出されてもいた。