銃とテーザー、どの程度混同しやすい(しにくい)のか
位置が重要
法執行に詳しい専門家は、銃は利き手側のホルスターに入れ、テーザーは非利き手側に装着すべきだと指摘する。
従って、警官が右利きの場合には銃は右側、テーザーは左側に装着する必要がある。
CNNの法執行アナリスト、チャールズ・ラムジー氏は12日、「テーザーを拳銃の反対側に携帯するのは、ミネソタ州の銃撃事件のような事態が起きるのを避けるためだ」と指摘した。
ブルックリンセンター警察はこの方法に従うよう訓練を受けているという。
ライトさんを殺した警官が銃やテーザーを誤った側に装着していたか、あるいは逆の手でそれをつかんでいたかどうかは現時点では不明だ。
テーザーは銃と識別できる設計になっている
テーザーには外見や感触を銃と異なるものにする重要な相違点が複数ある。
販売会社テーザーのスティーブ・タトル元副社長が2015年に語ったところによると、通常はテーザーの方が軽く、グリップや感触にも違いがある。
またテーザーは安全装置を外すと、LEDの制御パネルが点灯する。
ホルスターも銃とは違うほか、多くのテーザーは少なくとも一部に明るい黄色が使われている。
「起きてはならなかった」
ミネソタ州の事件をめぐり独立した捜査員が調べを進め、警官に対する訴追の是非を検討する中、ガノン署長はライトさんの家族に「心からの哀悼の意」を示した。
「ライトさんの遺族や友人の痛みや喪失感を和らげるために、私に言えることはない」「その痛みは地域社会や事件にかかわる全ての人が共有している」(ガノン署長)
ラムジー氏によると、ボディーカメラの映像からは致死性の武器を使用する必要性はうかがえない。テーザーと銃の取り違えが死につながることは非常にまれだが、こんな事件は1件でも多すぎる。
「間違いなく悲劇だ」「こんなことは起きてはならなかった」とラムジー氏は話している。