妊婦へのコロナワクチン接種を推奨、米CDC所長

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米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長/White House

米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長/White House

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は23日、妊娠中の女性に対し新型コロナウイルスのワクチン接種を受けることを推奨した。

妊娠後期にある多数の女性がワクチンを受け、健康維持への不安を招く要素は見つからなかったとの新たな研究結果に基づく助言。胎児の健康にも懸念が生じなかったともした。

所長は米ホワイトハウスの新型コロナ対策チームによる記者会見で、妊娠している女性のワクチン接種は根本的に個人的な問題であることは承知しているとも指摘。主治医などと相談し本人と胎児にとって最良の選択肢を決めることを勧めるとも説いた。

ただ、CDCがまとめたワクチン接種に関する指針の内容に依然変更はない。妊婦に関してはワクチン投与を受けても問題がない可能性があるとしつつ、接種は個人的な選択の問題とし、接種の推奨までは踏み切っていない。

CDCの専門家たちは21日、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」上でファイザー、モデルナ両社のmRNAワクチンは妊娠中でも重大なリスクを与えないとみなされるとの予備的な結論を報告。

先月には米産婦人科学会誌が、このワクチンは妊娠し母乳が出る女性にも有効性があり、新生児に抗体機能をもたらすことが可能とも分析していた。

これらワクチンの臨床試験(治験)には妊婦が含まれておらず、妊娠している女性と胎児の健康維持についてのデータは限られているのが実情となっている。

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