アジア系住民3人を連続暴行、NY市の男をヘイトクライムで起訴
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン地区に住む男が、1カ月の間に3人のアジア系米国人を暴行したり脅したりしたとして起訴され、27日にブルックリンの裁判所に出廷した。
ブルックリン地区検察の発表によると、起訴されたのはジョセフ・ラッソ被告(29)。ヘイトクライム(憎悪犯罪)としての暴行や脅迫など19件の罪に問われている。
エリック・ゴンザレス検察官は「ブルックリンで憎悪や不寛容は容認しない。誰もが人種や民族、性的指向、性別、宗教を問わず、理不尽な暴行を受ける不安を感じることなく安心して街を歩くことができなければならない」と述べ、地域社会と連携しながらアジア系に対するヘイトクライムの増加に引き続き対応していくと強調した。
検察によると、ラッソ被告は3月5日、64歳のアジア系女性を突き飛ばして転倒させ、同月22日には駅に向かって歩いていた32歳のアジア系女性の髪を引っ張って乱暴に引きずり倒したとされる。
4月5日には77歳のアジア系男性を地面に押し倒して打撲などのけがを負わせた。
いずれの事件も防犯カメラにラッソ被告の姿が映っていた。
弁護士によると、ラッソ被告は起訴内容を否定して無罪を主張している。次回公判は7月13日に予定されている。