米議事堂襲撃の調査委員会、マコネル氏が共和党議員に設置反対を強く求める
ワシントン(CNN) 今年1月に発生した米連邦議会議事堂襲撃の調査を行う独立委員会の設置法案で、共和党のマコネル上院院内総務が同僚議員に反対を求める圧力を強めている。事情に詳しい2人の共和党員が明らかにした。
そのうちの1人によると、マコネル氏は立場を明確にしていない議員らに「個人的なお願い」としてフィリバスター(議事妨害)への賛成を求める異例の動きをしているという。
この人物は「委員会を葬るためになぜ『個人的なお願い』までするのか誰もわからない」と語った。
マコネル氏の側近はCNNの取材に、同氏の私的な会話を全て把握しているわけではないが、そこで話すことと公に話すことに違いはないと述べた。
マコネル氏の動きは、襲撃後に亡くなった議事堂警察のブライアン・シックニック警官の母、グラディス・シックニックさんが委員会設置に向けて共和党上院議員に面会を求めるタイミングと重なる。14人の共和党議員が27日、グラディスさんと会って話をすると約束した。前述の2人の共和党員は、マコネル氏が法案の前進を阻止するため、あらゆる手段に訴えていると見ている。
これまでに委員会設置に支持を表明した共和党上院議員はミット・ロムニー、スーザン・コリンズ、リサ・マコウスキーの3氏のみ。民主党がフィリバスターを回避するには10人の共和党議員の賛成が必要となる。